自リスクを知ることが、備えの第一歩。

最終更新:2026年6月

「備えよう」と言われても、自社にどんなリスクがあるかわからなければ、何から手をつけるべきかも決められません。

同じ地域でも、地形や建物の構造などによって想定される被害は異なります。まずは自社の所在地にどんなハザード(自然災害のリスク)があるかを確認しましょう。

確認すべきハザードの例

種類確認すること
地震想定震度、揺れやすさ、液状化リスク、活断層の近さ
洪水・浸水河川氾濫の想定浸水深、内水氾濫(下水逆流)の有無
土砂災害土砂災害警戒区域・特別警戒区域に入っているか
津波沿岸部:想定浸水域と到達時間
高潮沿岸・低地:高潮浸水想定区域

調べ方

Step 1:地震の揺れを知る

  • 自治体の被害想定を確認する。「○○市 地震被害想定」で検索すると、想定される震度分布図や建物被害率が公開されていることが多い。
  • J-SHIS(地震ハザードステーション)で、自社所在地の「今後30年以内に震度○以上の揺れに見舞われる確率」を確認する。
  • 地震10秒診断で、自社の住所を入れると想定震度・ライフライン停止日数の目安が即座にわかる。

Step 2:水害リスクを知る

その震度・浸水深で、何が起きるか

ハザードマップで自社の想定震度や浸水深がわかったら、次はその数値で実際にどんな被害が起きるかを想像しましょう。

震度別:建物・設備への影響

震度建物・設備の被害
5強固定していない家具が倒れる。補強されていないブロック塀が崩れることがある。
6弱耐震性が低い建物は壁や柱が破損。タイル・窓ガラスが落下。固定していない重量物が移動・転倒。
6強耐震性が低い建物は倒壊するものがある。耐震性が高い建物でも壁・柱にひび割れ。
7耐震性が高い建物でも傾いたり、倒壊するものがある。

出典:気象庁「震度階級関連解説表」

震度別:ライフライン停止期間の目安

震度電力上水道都市ガス通信
5強一部停電(数時間〜)一部断水の可能性輻輳で繋がりにくい
6弱停電(〜数日)断水(〜1週間)一部停止(〜数週間)基地局停波あり
6強停電(数日〜1週間)断水(1〜数週間)広域停止(数週間〜)固定電話不通域あり
7広域停電(〜1週間超)広域断水(数週間)広域停止(1〜2ヶ月)広範囲で不通

出典:内閣府「南海トラフ巨大地震の被害想定」「首都直下地震の被害想定」を基に構成

浸水深別:事業所への影響の目安

浸水深被害の目安
〜0.5m
床下〜膝
床下浸水。屋外設備・車両に被害。営業は一時停止。
0.5〜1.0m
腰まで
床上浸水。1階の什器・在庫が水損。電気設備がショートするおそれ。歩行での避難が困難に。
1.0〜2.0m
1階天井付近
1階が水没。設備・商品は壊滅的被害。復旧に数週間〜数ヶ月。
2.0m以上2階以上まで浸水。建物の構造にも被害。事業再開に数ヶ月以上。

出典:国土交通省「水害ハザードマップマニュアル」を基に構成

事業停止期間の実績(参考)

  • 東日本大震災では、被災した中小企業の約4割が1ヶ月以上の事業停止を経験。
  • 水害では、床上1m以上の浸水で復旧に平均1〜3ヶ月。泥の除去・設備交換・衛生確認が必要。

出典:中小企業庁「中小企業白書」

調べた結果を、次の備えにつなげる

出典・参照先